インデックスファンドを知る

  • レベル やさしい
  • 読む時間 約9分
  • 最終確認日 2026年10月12日
  • 投資を勧めるものではありません

このレッスンで分かること

  • パッシブ運用と​アクティブ​運用が、​それぞれ何を​目指す運用かを​説明できる
  • 指数​(ベンチマーク)とは​何かと、​基準価額が​指数と​ずれる​理由を​説明できる
  • インデックスファンドでも​元本割れが​ありうる​ことを​説明できる

先に読むとよいレッスン:株式・債券・投資信託を比べる

例の​数字は、​ことわりの​ない​限り、​説明の​ために​作った​ものです。​実際の​値動きや、​実在の​商品の​数字では​ありません。

目次

運用の​二つの型を知る

投資信託の​運用は、​指数への​連動を​目指す型と、​指数を​上回る​ことを​目指す型に​分けて​説明されます。

点線の​下線が​ある語は、​押すと​意味が出ます。

日本証券業協会(この節の出典の一覧へ)は、​投資信託には、​(運用成果の​目安と​する​指標)への​連動を​目指す​「」と、​ベンチマークを​上回る​成果を​目指して​積極的に​運用する​「」が​あると​説明しています。​代表的なのは、​パッシブ運用では、​アクティブ​運用では​アクティブファンドです。​同協会は、​二つの​運用は​「どのような​成果を​目指すか」と​いう​点が​異なると​述べています。

資産運用業協会(この節の出典の一覧へ)は、​インデックスファンドを、​特定の​指数​(インデックス)と​運用の​成果を​連動させ、​指数と​同じような​値動きと​なる​投資信託と​説明しています。​同協会は、​インデックス型の​投資信託の​ことを、​インデックスファンドと​呼ぶこともあると​しています。​アクティブファンドは、​運用会社が​独自に​銘柄選択や​投資判断などを​行い、​指数を​大きく​上回る​投資成果を​あげようと​する​投資信託と​説明しています。

二つの​運用の​型​(日本証券業協会、​資産運用業協会の​説明を​もとに作成⁠)

運用の型目指す成果代表的なファンド
パッシブ運用ベンチマークへの連動インデックスファンド
アクティブ運用ベンチマークを​上回る成果アクティブファンド

資産運用業協会は、にも、​指標に​連動する​ものと、​特定の​指数に​連動しない​アクティブ​運用型の​ものが​あると​説明しています。​ETFの​仕組みは、​レッスン​「ETFの​基本を​知る」で​扱います。

やさしく​言うと、​パッシブ運用は​「指数と​同じような​成果」を、​アクティブ運用は​「指数を​上回る​成果」を​目指す運用で、​目指す​ものが​違います。

要点

パッシブ運用は​指数への​連動を、​アクティブ運用は​指数を​上回る​ことを​目指します。

指数と​ベンチマー⁠クを知る

指数は​市場の​値動きを​まとめて​表す数字で、​運用の​成績を​比べる​基準にも​使われます。

日本取引所​グループ(出典「よくあるご質問(株価指数関連) | 日本取引所グループ」を別のタブで開きます)は、を、​上場銘柄全体の​値動きを​あらわす指標で、​株式市場全体が​上がったか​下がったかを​見る​物差しと​説明しています。​同グループは、​ベンチマークを、​運用成績を​評価する​際の​基準と​なる​指標と​説明しています。​例と​して、​投資信託の​運用成績をの​動きと​比べる​方法を​挙げ、​株式市場の​標準を​上回ったか​下回ったかが​分かると​しています。

同グループは、​株価指数​そのものは​株価を​もとに​計算した​結果なので、​直接売買できないとも​説明しています。​指数の​計算方法に​合わせて​株式を​買い​集められる​個人投資家は​極めて​限られるとしたうえで、​投資信託各社が​(TOPIXなどの​株価指数に​連動する​運用成果を​めざす株式投資信託)を​販売していると​説明しています。

資産運用業協会(出典「投資信託の基礎知識|資産運用業協会」を別のタブで開きます)は、​インデックスファンドが​目安と​する​指標と​して、​「日経平均株価」​「TOPIX​(東証株価指数)」​「ダウ​工業株30種平均​(NYダウ)」などを​挙げています。​ベンチマークを​定めていない​投資信託も​あると、​同協会は​説明しています。

やさしく​言うと、​指数は​市場全体の​動きを​表す物差しです。​その物差しに​連動するように​運用するのが、​インデックスファンドです。

要点

指数は​市場の​値動きを​表す物差しで、​運用成績を​比べる​基準​(ベンチマーク)にも​使われます。

指数との​ずれを知る

連動を​目指していても、​基準価額の​値動きは​指数と​少しずれる​ことがあります。

資産運用業協会(この節の出典の一覧へ)は、​インデックス型の​投資信託では、​対象の​指数の​値動きとの​値動きを​比べると​説明しています。​ベンチマークとの​乖離を​表す​「」は、​投資家に​交付される​「交付」で​確認でき、​直接載っていない​場合は、​基準価額の​チャートと​市場平均を​比べると、​おおまかな​乖離率が​分かると​しています。

同協会は、​手数料の​金額が​大きい​ほど​トラッキングエラーの​数値が​大きくなると​説明しています。​費用には、​信託財産から​間接的に​差し引かれるの​ほか、​運用の​結果と​して​発生する​売買委託手数料などが​あり、​売買委託手数料は、​資金の​出入りの​大きさや​組み入れ資産を​入れ替える​頻度に​よって、​投資信託ごとに​違うと​しています。

例1:指数と​基準価額の​上がり方のずれ

指数が​1,000から​1,100に​上がった​期間に、​その指数への​連動を​目指す投資信託の​基準価額が、​1万円から​1万950円に​上がったとします​(購入時の​手数料や​分配金は​考えません⁠)⁠。

  1. 指数の​上がり方は、​(1,100 − 1,000) ÷ 1,000 = 10⁠%⁠です。
  2. 基準価額の​上がり方は、​(10,950円 − 10,000円) ÷ 10,000円 = 9.5⁠%⁠です。

上がり方に​0.5ポイントの​差が​あります。​連動を​目指していても、​指数と​基準価額の​動きが​ぴったり​同じに​なるとは​限りません。​0.5ポイントは、​ずれの​大きさの​目安を​示す​ものでは​ありません。

例1の図。指数は10%上がり、基準価額は9.5%上がった。差は0.5ポイント。
図:例1で、​指数と​基準価額の​上がり方の比較。

やさしく​言うと、​インデックスファンドは​指数と​同じ動きを​目指しますが、​費用などが​かかる​ため、​指数と​まったく​同じ動きに​なるとは​限りません。

要点

連動を​目指していても、​基準価額は​指数と​ずれる​ことがあります。​ずれの​大きさは、​ファンドごとに​違います。

確認問題

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費用の​傾向を知る

出典では、​アクティブ運用の​ほうが​費用が​高くなる​傾向が​あると​説明され​ています。

日本証券業協会(この節の出典の一覧へ)は、​パッシブ運用は​ベンチマークに​連動する​よう機械的に​運用する​ため、​運用成績がの​手腕に​左右されにくく、​ファンドマネージャーに​支払う​報酬も​比較的少ないと​いう​特徴が​あると​説明しています。​アクティブ運用に​ついては、​様々な​調査や​積極的な​銘柄の​売買、​入れ替えを​行う​ため、​運用に​係る​コストが​割高に​なる​傾向が​あると​しています。

金融庁(出典「資産運用業高度化プログレスレポート2023 ―「信頼」と「透明性」の向上に向けて―(2023年4月)」を別のタブで開きます)は、​「資産運用業高度化​プログレスレポート2023」​(2023年4月)で、​通常、​アクティブ運用の​投資信託は​パッシブ運用の​投資信託と​比べて​信託報酬が​高く​設定されていると​記しています。​資産運用業協会(この節の出典の一覧へ)は、​アクティブ型の​うち、​投資対象が​海外資産の​ものや、​複数の​投資信託に​投資する​ファンドオブファンズの​形の​ものは、​運用管理費用が​高くなりがちだと​説明しています。

一方、​資産運用業協会は、​購入時手数料の​有無や​信託報酬の​金額は、​投資信託の​良し悪しとは​直接関係が​ないとしたうえで、​投資信託に​かかる​コストが​高いと、​その分、​運用から​得られる​利益が​低下するとも​説明しています。​日本証券業協会は、​信託報酬は​運用実績に​かかわらず、​純資産総額​(投資信託の​資産の​うち、​投資家に​帰属する​額)に​対して​所定の​金額が​差し引かれると​説明しています。​信託報酬の​水準の​目安は、​ここでは​示しません。​商品ごとの​金額は、などで​確かめられます。

やさしく​言うと、​アクティブ運用は​調べたり​入れ替えたりする​手間が​かかる​ぶん、​費用が​高めに​なる​傾向が​あると​説明され​ています。​ただし、​費用の​高さだけで​投資信託の​良し悪しが​決まるわけではないとも​説明され​ています。

要点

アクティブ​運用は、​パッシブ運用より​費用が​高くなる​傾向が​あると​説明され​ています。​金額は​商品ごとに​違います。

この節の出典

二つの​型の​特徴を知る

出典は、​二つの​型の​特徴と​リスクを、​それぞれ説明し​ています。

日本証券業協会(出典「アクティブ運用とパッシブ運用どちらがいいの?|投資の時間|日本証券業協会」を別のタブで開きます)は、​パッシブ運用の​特徴と​して、​ベンチマークと​ほぼ​同じ動きを​する​ため値動きが​分かりやすい点を​挙げています。​アクティブ運用に​ついては、​上手く​運用できれば​高いリターンが​得られるが、​その分リスクも​大きくなると​説明しています。​資産運用業協会(出典「投資信託の基礎知識|資産運用業協会」を別のタブで開きます)は、​アクティブファンドには、​運用が​うまく​いかないと​指数を​下回る​運用成果しか​出ないリスクが​あると​説明しています。

過去の成績は将来を約束しません

資産運用業協会は、​投資信託の​過去の​運用実績は、​将来の​運用成果を​約束する​ものではないと​説明しています。​ベンチマークを​上回った​実績が​あっても、​これからも​同じ結果に​なるとは​限りません。

どちらの​型が​よいかは、​このレッスンでは​示しません。​日本証券業協会は、​どこまで​リスクを​許容できるか、​どのような​成果を​目指すかを​考えたうえで​選ぶ、と​いう​趣旨の​説明を​しています。​個別の​相談には、​金融経済教育推進機構​(J-FLEC)(出典「J-FLEC 認定アドバイザー | 金融経済教育推進機構 J-FLEC」を別のタブで開きます)の​認定​アドバイザーが​います。​J-FLECは、​特定の​金融機関や​金融商品に​偏らない​中立的な​立場で​アドバイスを​行う​人材と​説明しています。

やさしく​言うと、​どちらの​型にも​特徴と​リスクが​あります。​どちらが​よいかは、​このレッスンでは​判断しません。

要点

どちらの​型にも​特徴と​リスクが​あり、​過去の​成績は​将来の​成績を​約束しません。

元本割れの​可能性を知る

インデックスファンドも​投資信託なので、​元本は​保証されません。

資産運用業協会(出典「投資信託が持つリスク|資産運用業協会」を別のタブで開きます)は、​投資信託は​値動きの​ある株式や​債券などに​投資する​ため、​基準価額は​株式市場などの​動向に​より​変動し、​投資信託には​元本の​保証が​ないと​説明しています。​基準価額に​影響する​主な​変動要因と​して、​価格変動リスク、​為替変動リスク、​信用​(デフォルト)​リスク、​金利変動リスクを​挙げています。​日本証券業協会(出典「アクティブ運用とパッシブ運用どちらがいいの?|投資の時間|日本証券業協会」を別のタブで開きます)は、​パッシブ​運用では、​ベンチマークが​下がれば、​同じように​下がってしまうと​説明しています。

やさしく​言うと、​インデックスファンドは​「指数と​同じように​動く」ことを​目指す​ものなので、​指数が​下がれば、​持っている​分も​下がります。

例2:指数が​下がったとき

指数が​1,000から​800に​下がった​期間に、​その指数への​連動を​目指す投資信託へ​100万円を​投資していたとします。​基準価額は、​指数より​少し​大きく​下がり、​評価額は​79万5,000円に​なったとします​(購入時の​手数料や​分配金は​考えません⁠)⁠。

  1. 指数の​下がり方は、​(800 − 1,000) ÷ 1,000 = −20⁠%⁠です。
  2. 評価額の​減り方は、​(79万5,000円 − 100万円) ÷ 100万円 = −20.5%で、​20万5,000円の​減少です。

連動を​目指していても、​指数が​下がれば、​評価額は​投資した​金額を​下回ります。

連動することと、元本が守られることは別です

インデックスファンドは、​指数に​連動する​運用成果を​目指す​もので、​元本を​保証する​ものでは​ありません。​指数が​下がれば、​基準価額も​下がります。

要点

インデックスファンドも​元本は​保証されず、​指数が​下がれば​基準価額も​下がります。

確認問題

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理解度チェック

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まとめ

このレッスンで​押さえたい​ことです。

  • パッシブ運用は​ベンチマークへの​連動を、​アクティブ運用は​ベンチマークを​上回る​ことを​目指す運用で、​目指す成果が​違います。
  • ベンチマークは、​運用成績を​評価する​際の​基準と​なる​指標です。​指数​そのものは、​直接売買​できません。
  • インデックスファンドでも、​費用などの​影響で、​基準価額が​指数と​ずれる​ことがあります。​ずれは​トラッキングエラーなどで​表されます。
  • アクティブ​運用は、​パッシブ運用より​費用が​高くなる​傾向が​あると​説明され​ています。​どちらの​型にも​特徴と​リスクが​あり、​過去の​成績は​将来を​約束しません。
  • インデックスファンドも​元本は​保証されず、​指数が​下がれば​基準価額も​下がります。

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出典と最終確認日

本文で​機関や​資料の​名前を​挙げている​説明は、​その出典に​よる​ものです。​名前を​挙げていない​説明は、​このサイトが​まとめた​ものです。

このレッスンの​事実は 2026年10月12日 に​確認しました。

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