預貯金と​金利の仕組み

  • レベル やさしい
  • 読む時間 約9分
  • 最終確認日 2026年10月11日
  • 投資を勧めるものではありません

このレッスンで分かること

  • 普通預金と​定期預金の​ちが​いを​説明できる
  • 単利と​複利の​ちが​いを、​架空の​日本円の​例で​説明できる
  • 預貯金の​利子に​かかる​税金と、​預金保険制度の​保護の​範囲を​説明できる

先に読むとよいレッスン:投資とは何か、家計を​見える化する

目次

預貯金と金利とは

預貯金は​金融機関に​お金を​預ける​こと、​金利は​その見返りの​割合です。

点線の​下線が​ある語は、​押すと​意味が出ます。

J-FLEC​(金融経済教育推進機構)(この節の出典の一覧へ)は、を​「預金」と​「貯金」の​総称で、​一般的に​銀行などの​金融機関に​お金を​預ける​ことだと​説明しています。​また、​安全性と​流動性は​高いが、​収益性は​あまり​望めない、とも​説明しています。​この教材の​言葉で​言い換えると、​元本が​減りにくく、​すぐ​現金に​できる​一方で、​大きく​増える​ことは​望みにくい、と​いう​ことです。

お金を​預けると、​見返りと​して​(利息)を​受け取れます。​元本に​対する​利子の​割合を、と​いい、​%で​表します。​J-FLEC は、​金利を​お金を​貸したり借りたりする​ときに​発生する、​元本に​占める​利子の​割合と​説明しています。は、​預けた​最初の​お金の​ことです。

やさしく​言うと、​預貯金は​「お金を​金融機関に​預ける​こと」、​金利は​「預けた​お金に​対して、​利子が​どれくらい​付くかの​割合⁠」⁠です。

金利の​水準は、​市場の​状況などでさまざまに​変わります。​この教材では、​具体的な​金利の​数字は​載せません。​実際の​金利や​条件は、​各金融機関が​示す資料で​確かめられます。

要点

預貯金は​金融機関に​お金を​預ける​こと、​金利は​元本に​対する​利子の​割合です。

普通預金と定期預金

引き出しやすさと、​預ける​期間の​決まりが​大きなちがいです。

J-FLEC(この節の出典の一覧へ) は、​預貯金を、​期間の​定めが​なく​いつでも​換金できる​流動性預貯金​(普通預金など​)と、​預入期間が​定められている​定期性預貯金​(定期預金など​)に​分けて​説明しています。​換金とは、​持っている​ものを​現金に​換える​ことです。

普通預金と​定期預金​(J-FLEC ⁠の説明⁠)

種類特徴
普通預金いつでも​引き出せる。​クレジットカードや​公共料金の​引き落としなど、​決済にも​利用できる
定期預金3カ月、​6カ月、​1年などの​期間を​選び、​満期まで​解約しない​ことを​前提に​預ける。​普通預金より​金利が​高いことが多い

やさしく​言うと、は​「出し入れの​自由さ」、は​「期間を​決めて​預ける​代わりの​金利」と​いう​性格です。

前の​レッスンで​見たように、​知る​ぽると(出典「資金繰りは使う時期に合わせて短期・中期・長期で考える ─ 初めての1人暮らし、賢いお金の管理術」を別のタブで開きます)の​ページは、​当座の​生活資金を​含む​短期の​資金には​出し入れしやすい​銀行預金が​向くと​説明しています。​定期預金の​中途解約の​条件などは​商品ごとに​違う​ため、​金融機関の​資料で​確認できます。

要点

普通預金は​いつでも​引き出せ、​定期預金は​期間を​決めて​預けます。

単利と複利

利子を​元本に​組み入れるか​どうかで、​増え方が​変わります。

J-FLEC(この節の出典の一覧へ) は、を、​預け入れた​元本に​対してのみ​利息を​計算する​方法と​説明しています。は、​利子にもまた​利子が​つく​ことです。​長い​期間で​みると​効果が​大きくなる、とも​説明され​ています。

架空の​例:100万円を​年2%で​3⁠年預ける

これは​架空の​計算です。​実際の​預金の​金利では​ありません。​税金は​考えません。​金利は​年2%で、​利子は​1年ごとに​付く​ものとします。

  1. 単利:利子を​元本に​組み入れず、​毎年​2万円が​付きます。​3年後は、​100万円に​6万円が​付いて​106万円です。
  2. 複利:1年後は​102万円です。​2年目は​その102万円に​2%が​付き、​2年後は​104万400円です。​3年目は​この104万400円に​2%が​付き、​3年後は​106万1,208⁠円です。

3年では、​複利の​ほうが​1,208円​多くなります。​期間が​長くなる​ほど、​差は​広がります。

やさしく​言うと、​単利は​「元の​金額にだけ」、​複利は​「増えた​分も​含めて」利子を​計算する​方法です。

借りる場合も同じ仕組み

J-FLEC は、​複利は​借りる​ときにも​金額が​増える​ため、​注意が​必要だと​説明しています。

要点

単利は​元本だけ、​複利は​利子も​含めて​計算します。

確認問題

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利子に​かかる税金

預貯金の​利子は、​受け取る​ときに​税金が​差し引かれます。

国税庁(出典「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」を別のタブで開きます)の​タックスアンサーは、​預貯金などの​利子に​係る​所得を​利子所得と​しています。​2026年10月時点で​国税庁の​ページ​(令和8年4月1日時点の​法令等に​基づく)に​よると、​利子所得は​原則と​して、​支払を​受ける​ときに、​一律15.315%​(所得税および復興特別所得税)がされます。​このほかに、​地方税が​5⁠%⁠です。

同じページに​よると、​これに​より​納税が​完結する​源泉分離課税​(受け取る​ときに​差し引かれ、​それで​納税が​終わる​方式)の​対象と​なり、​確定申告は​できません。​一定の​要件を​満たす人を​対象に​した​非課税制度も​あります。​令和9年​(2027年)​以後は、​所得税、​防衛特別所得税、​復興特別所得税が​源泉徴収される​形に​変わりますが、​合計の​税率に​変更は​ないと、​同じページに​書かれています。

架空の​例:利子が​10万円だった場合

これは​架空の​計算です。​国税庁の​ページの​税率を​そのまま​当てはめた、​簡単な​計算です。

  1. 所得税および復興特別所得税:10万円×15.315%=1万5,315⁠円です。
  2. 地方税:10万円×5%=5,000⁠円です。
  3. 差し引かれる​合計は​2万315円で、​受け取る​額は​7万9,685⁠円です。

利子と​して​表示される​額と、​実際に​受け取る​額は、​税金の​分だけ​違います。

やさしく​言うと、​預金の​利子は、​手元に​入る​ときには​すでに​税金が​引かれています。

個別の​税の​扱いは、​人や​商品に​よって​違う​場合が​あります。​判断に​迷う​ときは、​税務署などの​窓口に​相談できます。

要点

預貯金の​利子は、​受け取る​ときに​税金が​源泉徴収されます。

預金保険制度の仕組み

金融機関が​破綻した​とき、​預金を​一定の​範囲で​保護する​制度です。

預金保険機構(出典「預金保険制度の基礎知識」を別のタブで開きます)は、を、​万が​一、​金融機関が​破綻した​(経営が​行きづまった)​場合に、​預金などを​保護する​ための​保険制度と​説明しています。​2026年10月時点の​同機構の​ページに​よると、​対象は、​日本国内に​本店が​ある銀行、​信用金庫、​信用組合、​労働金庫などです。

利息の​つく​普通預金や​定期預金などは、​1金融機関に​つき預金者1人当たり、​元本1,000万円までと、​破綻日までの​利息等が​保護されます。​同じ金融機関に​複数の​口座が​ある場合は、​預金者ごとに​合算されます。​この合算を​「名寄せ」と​いいます。​預金者自身が、​加入の​手続きを​する​必要は​ありません。

架空の​例:​1つの​銀行に​1,100万円を​預けていた場合

これは​架空の​例です。​同じ銀行の、​利息の​つく​普通預金に​600万円、​定期預金に​500万円を​預けていた​人がいます。

  1. 預金保険機構の​説明では、​同じ金融機関の​預金は、​預金者ごとに​合算されます。​合計は​1,100万円です。
  2. 保護の​範囲は、​元本1,000万円までと、​破綻日までの​利息等です。
  3. 1,000万円を​超える​100万円と、​その利息等は、​破綻した​金融機関の​財産の​状況に​応じて​支払われます。

超えた​部分は、​一部​カットされる​ことがあります。

やさしく​言うと、​同じ金融機関に​ある利息の​つく​預金は、​まとめて​元本1,000万円までと​利息等が​守られる​制度です。

要点

同じ金融機関に​ある利息の​つく​預金は​合算され、​元本1,000万円までと​利息等が​保護されます。

確認問題

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保護される​預金と​されない預金

決済用預金は​全額、​外貨預金などは​対象外です。

預金保険機構(出典「預金保険制度の基礎知識」を別のタブで開きます)の​ページ​(2026年10月時点)に​よると、は、​利息が​つかない​こと、​いつでも​払い​戻しを​請求できる​こと、​決済サービスを​提供できる​ことの​3つを​満たす預金で、​全額が​保護されます。​当座預金や、​利息の​つかない​普通預金などが​当たります。

預金保険の​保護の​範囲​(預金保険機構の​ページ、​2026年10⁠月時点⁠)

預金の種類保護の範囲
決済用預金​(当座預金、​無利息型の​普通預金など⁠)全額
利息の​つく​普通預金、​定期預金、​定期積金など合算して​元本1,000万円までと​破綻日までの利息等
外貨預金、​譲渡性預金、​他人名義・架空​名義の預金など対象外

やさしく​言うと、​預金の​種類に​よって、​守られる​範囲が​違います。

農業協同組合や​漁業協同組合は、​別の​貯金保険制度に​加入しています。​また、​対象に​なる​金融機関の​海外支店と、​外国銀行の​在日支店は​対象外です。​自分の​預け先が​対象か​どうかは、​預金保険機構の​ページや​預け先に​確認できます。

要点

決済用預金は​全額、​外貨預金などは​対象外です。​預け先と​種類で​保護が​変わります。

理解度チェック

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まとめ

このレッスンで​押さえたい​ことです。

  • 預貯金は​金融機関に​お金を​預ける​ことで、​金利は​元本に​対する​利子の​割合です。
  • 普通預金は​いつでも​引き出せ、​定期預金は​期間を​決めて​預けます。
  • 単利は​元本だけに、​複利は​利子も​含めて​利子を​計算します。
  • 預貯金の​利子は、​受け取る​ときに​源泉徴収されます。​2026年10月時点の​国税庁の​ページでは、​15.315%と​地方税5⁠%⁠です。
  • 預金保険制度は、​1金融機関に​つき預金者1人当たり、​元本1,000万円までと​利息等を​保護します。​決済用預金は​全額です。

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出典と最終確認日

このレッスンの​事実は 2026年10月11日 に​確認しました。

ご利用にあたって

この教材は​一般的な​情報を​伝える​ための​もので、​特定の​商品の​売買や​投資を​勧める​ものでは​ありません。​税や​法律など​個別の​判断は、​金融庁や​国税庁などの​公的な​情報を​確かめたうえで、​専門家に​ご相談ください。