クレジットカードと​決済を知る

  • レベル やさしい
  • 読む時間 約10分
  • 最終確認日 2026年10月12日
  • 投資を勧めるものではありません

このレッスンで分かること

  • クレジットカード、​デビットカード、​電子マネー、​コード決済を、​お金が​動く​時期で​分けて​説明できる
  • クレジットカードの​請求から​引落しまでの​流れと、​不正利用に​気づいた​ときの​連絡先を知る
  • 割賦販売法と​資金決済法が、​後払いや​前払いの​決済を​どう​位置づけているかを知る

先に読むとよいレッスン:家計を​見える化する

例の​数字は、​ことわりの​ない​限り、​説明の​ために​作った​ものです。​実際の​値動きや、​実在の​商品の​数字では​ありません。

目次

お金が​動く​時期で​分けて知る

キャッシュレス​決済は、​お金が​動く​時期で、​前払い・同時支払い・後​払いに​分けて​説明されます。

点線の​下線が​ある語は、​押すと​意味が出ます。

経済産業省(この節の出典の一覧へ)は、​物理的な​現金​(紙幣・硬貨)を​使わなくても​活動できる​状態をと​定義し、​主な​手段と​して、、、、​クレジットカードを​挙げています。​J-FLEC(出典「キャッシュレスでの買い物と、3つの支払いタイミング」を別のタブで開きます)の​教材は、​キャッシュレスで​支払う​ときの​お金が​支払われる​タイミングを、​「前払い」​「同時支払い」​「後払い」の​3つに​分けています。

経済産業省の​資料では、​クレジットカードは​受け取った​後から​請求が​来る​後払い式、​デビットカードは​購入時に​代金が​銀行口座から​即時に​引き落と​される​即時払い式、​電子マネーや​プリペイドカードは​事前に​チャージした​額から​支払う​前払い式です。​J-FLECの​教材は、​QR/バーコード​決済​(コード決済)の​支払い​方法を、​先に​現金で​チャージする、​支払いと​同時に​口座から​引き落とす、​登録した​クレジットカードで​支払う​(後​払い)など、​様々だと​しています。

主な​キャッシュレス​手段​(経済産業省の​資料・統計と​J-FLECの​教材を​もとに作成⁠)

手段支払いの​タイミング決済額の​内訳​(20⁠2⁠5⁠年⁠)
クレジットカ⁠ー⁠ド後払い82.7%
デビットカ⁠ー⁠ド即時払い3.4%
電子マネ⁠ー前払いが多い3.7%
コ⁠ー⁠ド決済前払い・即時払い・後​払いのいずれも10.2%

経済産業省は、​2025年の​キャッシュレス​決済比率を​58.0%​(162.7兆円)と​算出し、​表の​「内訳」は、​そのキャッシュレス​決済額の​内訳と​して​公表しています。

やさしく​言うと、​キャッシュレスは​「いつ​払うか」で、​先に​払う​前払い、​使うと​同時に​払う​即時払い、​あとで​払う​後払いに​分けて​考えられます。

要点

キャッシュレスの​手段は、​前払い・同時​(即時)​払い・後​払いの​どれかで​整理でき、​コード決済は​設定に​よって​変わります。

カードの​代金が​動く​流れを知る

カードで​買うと、​カード会社が​代金を​立て​替え、​あとで​利用者が​口座から​支払います。

国民生活​センター(出典「【若者向け注意喚起シリーズ<No.7>】18歳から大人に!クレジットカードの使い方を考えよう!」を別のタブで開きます)は、​現金が​なくても​買い物が​できるのは、​消費者が​約束どおりに​支払ってくれる​ことを​「信用」して、​クレジット会社が​代金を​立て​替えているからだと​説明しています。​カードの​発行には​審査が​あり、​審査の​結果、​有効期限と​利用限度額が​定められます。

日本クレジット​協会(出典「店舗でのクレジットカードの利用 | クレジットの利用 | 消費者のみなさまへ」を別のタブで開きます)は、​代金を​何月の​何日に​支払うかは​クレジット会社や​カードに​よって​異なり、​支払日の​前に、​利用明細書​(請求書)が​送られると​しています。​知る​ぽると(出典「使い方で異なるクレジットカードの支払方法と手数料 ─ Let'sチョイ読み!お金の知恵の活かし方|知るぽると」を別のタブで開きます)の​表では、​翌月一括​払いは、​毎月の​締切日までの​利用額を、​翌月の​引き落と​し日に​一括で​支払う​方法と​されています。​利用代金の​支払いは、​一般には​金融機関の​口座からの​自動引落しです。

例1:4月の​利用が​5月に​引き落と​される場合

月末が​締め日​(締切日。​その月の​利用額を​集計する​区切りの​日)で、​翌月27日に​口座から​引き落と​される​翌月一括​払いの​カードを​使います。​4月3日に​1万2,000円、​4月20日に​8,000円の​買い物を​しました。​手数料は​かからない​ものとします。

  1. 4月の​利用は、​1万2,000円 + 8,000円 = 2万円です。
  2. 5月27日に、​2万円が​口座から​引き落と​されます。

買い物を​した​日ではなく、​締め日の​あとの​支払日に​お金が​動きます。​締め日や​支払日は​カード会社に​よって​異なります。

知る​ぽるとの​表では、​翌月一括払い、​2回払い、​ボーナス​一括払いは、​一般的な​場合に​手数料が​かからず、​2回払いを​除く​分割払いと​リボ払いには​手数料が​かかります。​支払いが​遅れた​ときの​影響は、​「ローンと​クレジットの​基本」で​扱います。

やさしく​言うと、​カード払いは​「買った​日」ではなく​「締め日の​あとの​支払日」に​口座から​お金が​出ていく​後払いです。

要点

カード会社が​代金を​立て​替え、​利用者は​あらかじめ決まった​支払日に​口座から​支払います。

確認問題

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デビットと​前払いの​特徴を知る

デビットカードや​前払いの​手段は、​口座残高や​チャージ額の​範囲で​使います。

経済産業省(この節の出典の一覧へ)の​資料は、​デビットカードを、​使うと​代金が​銀行口座から​即時に​引き落と​される​手段と​説明し、​新しく​カードを​作る​際の​(支払い​能力の​審査)は​不要と​しています。​支払った​ときに​すぐ​口座から​引き落と​されるので、​口座残高を​超えて​使ってしまう​心配が​ないとも​説明しています。

同じ資料は、​電子マネーや​プリペイドカードを、​カードや​スマートフォンに​事前に​入金​(チャージ)​しておき、​チャージ額から​支払う​前払い式と​説明し、​与信審査は​不要と​しています。​チャージした​以上は​使えないとも​説明しています。​同じ資料は、​QRコードに​よる​支払いを、​スマートフォンで​撮影して​画面の​指示に​従う​方法と​説明し、​詳しい​情報は​約款も​含めて​各社の​サイトに​掲載されていると​しています。

例2:チャージ​額と​口座残高の​範囲で使う場合

電子マネーに​5,000円を​チャージした​人が​います。​別に、​口座に​8万円ある​人が、​デビットカードを​使います。​手数料や​年会費は​考えません。

  1. 電子マネーで​3,000円の​買い物を​すると、​チャージ残高は 5,000円 − 3,000円 = 2,000⁠円です。
  2. 残高2,000円を​超える​2,500円の​買い物は、​この電子​マネーでは​支払えません。
  3. 口座に​8万円ある​人が、​デビットカードで​1万円の​買い物を​すると、​口座残高は 8万円 − 1万円 = 7万円に​なります。

前払いは​チャージした​額、​デビットカードは​口座の​残高が、​使える​範囲に​なります。

やさしく​言うと、​前払いは​入れた​分だけ、​デビットは​口座に​ある分だけ​使える​仕組みで、​後払いの​カードとは​使える​範囲の​決まり方が​違います。

要点

デビットカードは​口座残高、​電子マネーなどの​前払いは​チャージ額の​範囲で​使い、​どちらも​新規発行時の​与信審査は​不要と​されています。

割賦販売法の​決まりを知る

割賦販売法は、​分割払いやリボ​払いなど​2か​月を​超える​後払いを​営む​会社の​登録や、​カード番号の​管理などを​定めています。

割賦販売法は、​2026年10月時点で​施行されている​条文で、​カードなどを​使って​買い物を​した​とき、​販売業者へ​代金に​相当する​額を​交付し、​利用者から​あとで​受け取る​仕組み​(決まった​時期ごとの​合計額を​基礎に​算定した​額を​受け取る​方式を​含む)を、と​定めています。​契約から​2か月を​超えない​範囲内で​受け取る​ものは、​この定義から​除かれています。​これを​業と​して​営めるのは、​経済産業省の​登録簿に​登録を​受けた​法人です​(一部の​団体を除く⁠)⁠。

同じ法律は、​包括信用購入あっせんで​買った​商品に​ついて、​販売業者に​対して​生じている​事由​(販売業者との​間で​起きている​問題の​事情)を、​支払いを​請求してくる​あっせん​業者にも​主張できると​定めています。​支払総額が​政令で​定める​金額に​満たない​支払いは、​この規定の​対象外です。​例1のように、​買い物から​2か月を​超えない​日に​引き落と​される​翌月一括​払いは、​包括信用購入あっせんの​定義に​入りません。

カード番号の​管理の​決まりは、​翌月一括​払いを​含む​カードの​後​払いを​営む​業者にも​及びます。​カード会社や、​カード番号を​扱う​販売業者などは、​経済産業省令の​基準に​従い、​カード番号等の​漏えい、​滅失、​毀損の​防止などの​ために​必要な​措置を​講じなければならないと、​割賦販売法は​定めています。

やさしく​言うと、​分割払いやリボ​払いなど​2か​月を​超える​後払いを​営む​会社は​国の​登録が​必要で、​カード番号を​扱う​事業者には​管理の​義務が​あります。

要点

包括信用購入あっせん​(2か月を​超える​後払い)は​登録制で、​カード番号等を​扱う​事業者には​適切な​管理の​措置が​求められます。

確認問題

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資金決済法の​位置づけを知る

資金決済法は、​前払式支払手段の​発行と、​銀行以外が​行う​送金​(資金移動業)の​決まりを​定めています。

資金決済に​関する​法律は、​2026年10月時点で​施行されている​条文で、を、​金額に​応じた​対価を​得て​発行される​証票や​番号などで、​発行者などから​物品や​サービスを​購入する​ときの​代金の​弁済に​使える​ものと​定めています。​発行者が​自社などでの​購入にだけ​使える​自家型と、​それ以外の​第三者型が​あり、​第三者型の​発行には​内閣総理大臣の​登録が​必要です。

発行者は、​毎年​3月31日と​9月30日の​基準日の​未使用残高が​一定の​額を​超える​ときは、​その2分の​1以上の​額を、​供託​(供託所に​お金などを​預ける​こと)などで​保全する​必要が​あります。​発行の​業務を​廃止した​場合などには、​保有者に​残高を​払い​戻さなければならず、​これらの場合を​除いて、​原則と​して​払戻しを​してはならないとも​定められ​ています。

同じ法律は、を、​銀行等以外の​者が​為替取引​(送金のように、​離れた​相手へ​資金を​移す取引)を​業と​して​営むことと​定め、​営むには​内閣総理大臣の​登録が​必要と​しています。​資金移動業者は、​種別​(第二種は​少額、​第三種は​特に​少額と​して​政令で​定める​額以下の​送金だけを​扱い、​第一種は​それ以外)​ごとに、​為替取引に​関して​負っている​債務​(未達債務)などに​相当する​額以上の​履行保証金を、​供託などで​保全する​必要が​あります。

やさしく​言うと、​先に​お金を​払って​おく​前払いと、​銀行以外が​行う​送金には、​それぞれ国への​登録や、​利用者の​残高を​守る​ための​保全の​決まりが​あります。​個々の​サービスの​区分は、​サービスごとに​異なります。

要点

前払式支払手段の​第三者型の​発行と、​資金移動業は​登録制で、​利用者の​お金を​守る​保証金の​決まりが​あります。

不正利用に​気づいた​ときを知る

身に​覚えの​ない​請求は、​利用明細で​気づける​ことが​あり、​速やかに​カード会社へ​連絡する​よう​案内され​ています。

消費者庁(出典「クレジットカードの不正利用にご注意ください!」を別のタブで開きます)は、​日ごろから​利用明細を​よく​確認し、​身に​覚えの​ない​請求が​あった​場合は​すぐに​カード会社に​連絡する​よう​呼びかけ​ています。​日本クレジット​協会(この節の出典の一覧へ)は、​カードの​紛失や​盗難に​気づいたら、​すぐに​クレジットカード​会社と​警察に​連絡する​よう​呼びかけ​ています。​利用控えの​金額と​利用明細の​金額が​違っていた​場合は、​クレジット会社に​連絡して​請求内容を​訂正して​もらえると、​同協会は​説明しています。

補償に​ついて、​国民生活​センター(出典「【若者向け注意喚起シリーズ<No.7>】18歳から大人に!クレジットカードの使い方を考えよう!」を別のタブで開きます)は、​カードの​管理が​不適切であった​場合は、​不正利用された​際に​補償されない​可能性が​あると​注意しています。​補償の​範囲や​条件は、​各カード会社の​規約で​確かめられます。

決済サービスを​通じた​銀行口座からの​不正な​出金に​ついて、​金融庁(出典「身に覚えのないキャッシュレス決済サービスを通じた銀行口座からの不正な出金にご注意ください!(令和2年10月14日)」を別のタブで開きます)は​2020年10月の​発表で、​犯罪者が​口座情報を​もとに​アカウントを​開設して​口座と​連携し、​預金を​不正に​引き出す事案が​多数発生していると​注意しました。​同じ発表は、​この時点で、​銀行と​決済サービス​事業者が​連携して​全額補償を​行っているとし、​相談窓口と​して、​金融庁の​金融サービス​利用者相談室、​警察、​消費者​ホットライン​「188」などを​挙げています。

メールやSMSからの入力に注意

消費者庁は、​事業者や​公的機関が​SMSや​メールで​いきなりクレジットカード​番号の​入力を​求める​ことは​ないとして、​まず​フィッシングを​疑うよう​呼びかけ​ています。

やさしく​言うと、​不正利用は​利用明細で​気づける​ことが​あり、​気づいたら​カード会社へ​連絡し、​補償の​条件は​各社の​規約で​確かめられます。

要点

身に​覚えの​ない​請求は​速やかに​カード会社へ​連絡する​よう​案内されており、​補償の​条件は​各社の​規約に​よります。

理解度チェック

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まとめ

このレッスンで​押さえたい​ことです。

  • キャッシュレス​決済は、​お金が​動く​時期で、​前払い・同時​(即時)​払い・後​払いに​分けて​整理でき、​コード決済は​設定に​よって​変わります。
  • クレジットカードは​後払いで、​カード会社が​代金を​立て​替え、​利用者は​決められた​支払日に​口座から​支払います。
  • デビットカードは​口座残高、​電子マネーなどの​前払いは​チャージ額の​範囲で​使います。
  • 割賦販売法は、​分割払いやリボ​払いなど​2か​月を​超える​後払いを​営む​会社の​登録と​カード番号の​管理を​定め、​資金決済法は​前払式支払手段と​資金移動業の​登録や​保証金を​定めています。
  • 身に​覚えの​ない​請求は​速やかに​カード会社へ​連絡する​よう​案内されており、​補償の​条件は​各社の​規約で​確かめられます。

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出典と最終確認日

本文で​機関や​資料の​名前を​挙げている​説明は、​その出典に​よる​ものです。​名前を​挙げていない​説明は、​このサイトが​まとめた​ものです。

このレッスンの​事実は 2026年10月12日 に​確認しました。

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