値幅と​取引時間の​決まりを知る

  • レベル やさしい
  • 読む時間 約8分
  • 最終確認日 2026年10月11日
  • 投資を勧めるものではありません

このレッスンで分かること

  • 東京証券取引所の​株式が​売買される​時間帯と、​取引が​行われない​休業日を​説明できる
  • 制限値幅と​ストップ​高・ストップ安の​意味を​知り、​架空の​基準値段から​上限と​下限を​計算できる
  • 暗号資産は​24時間365日取引されると​整理されている​ことと、​値幅や​中断の​決まりは​事業者の​説明で​確かめる​ことを知る

先に読むとよいレッスン:成行注文と​指値注文のちがい

目次

東証の​取引時間は​決まっている

東京証券取引所の​株式は、​午前と​午後の​決まった​時間に​売買されます。

点線の​下線が​ある語は、​押すと​意味が出ます。

日本取引所​グループ(この節の出典の一覧へ)は、​東京証券取引所の​売買立会を、​午前立会​(通称、​前場)と​午後立会​(通称、​後場)に​分けていると​説明しています。​2026年10月に​確認した​説明では、​午前立会は​9時から​11時30分まで、​午後立会は​12時30分から​15時30分までです。は、​取引所で​売買が​行われる​時間帯の​ことです​(この​教材の​言い換え⁠)⁠。

東京証券取引所の​株式の​取引時間​(日本取引所​グループの説明⁠)

区分売買立会時注文受付時間
午前立会9:00〜11:308:00〜11:30
午後立会12:30〜15:3012:05〜15:30

日本取引所​グループは、​取引時間の​30分の​延伸などを、​現物売買​システムの​更改に​あわせて​2024年11月5日に​実施したと​説明しています。​また、​取引が​行われない​休業日と​して、​土曜日、​日曜日、​国民の​祝日及び休日、​1月1日から​1月3日まで、​12月31日を​挙げています。

このレッスンで扱う範囲

株式の​説明は、​東京証券取引所の​内国株​(日本の​会社の​株式)を​想定しています。​ほかの​取引所や、​投資信託などの​取引時間は​扱いません。​例の​値段は、​切りの​よい​架空の​数字です。

やさしく​言うと、​東京証券取引所の​株式は、​休業日ではない​日の​決まった​時間にだけ、​売買が​成立します。​午前と​午後の​あいだには、​売買の​行われない​時間が​あります。

要点

東京証券取引所の​株式は、​午前立会と​午後​立会に​分かれ、​休業日には​取引が​行われません。

確認問題

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値幅制限は​1日の​値動きの枠

1日の​売買で​動ける​値段の​幅には、​上限と​下限が​あります。

日本取引所​グループ(この節の出典の一覧へ)は、​東京証券取引所では​1日の​売買に​おける​値動きの​幅を​価格水準に​応じて​一定に​制限していて、​この値幅をと​呼ぶと​説明しています。​制限値幅は、​前日の​終値又はなど​(基準値段)を​基準に​しています。​ここでは、​前日のなどが​基準に​なると​捉えられます​(この​教材の整理⁠)⁠。

日本取引所​グループは、​この制限値段を​「ストップ​値段」と​呼び、​そこまで​価格が​上がる​ことを、​下がる​ことを​ストップ安と​いうと​説明しています。

制限値幅の​例​(日本取引所​グループの​表の一部⁠)

基準値段制限値幅⁠(⁠上下⁠)
10⁠0⁠円未満3⁠0⁠円
700円以上​1,00⁠0⁠円未満1⁠5⁠0⁠円
1,000円以上​1,50⁠0⁠円未満3⁠0⁠0⁠円
5,000円以上​7,00⁠0⁠円未満1,⁠0⁠0⁠0⁠円

表は​一部です。​制限値幅は​割合ではなく、​価格水準ごとに​決まった​金額です​(この​教材の​説明)。​日本取引所​グループは、​臨時に​制限値幅を​変更する​ことが​あるとも​述べています。

やさしく​言うと、​「1日に​ここまでしか​動かない」と​いう​値段の​枠が、​前日の​値段を​基準に​決まっている、と​いう​ことです。

要点

制限値幅は、​基準値段を​もとに​価格水準ごとに​決まる、​1日の​値動きの​幅です。​上限が​ストップ高、​下限が​ストップ安です。

ストップ​高・安になったとき

制限値段に​達した​日の​扱いにも、​決まりが​あります。

架空の​例:基準値段が​800⁠円の株式

基準値段が​800円の​株式が​あるとします。​値段は​すべて​架空です。

  1. 800円は​「700円以上​1,000円未満」に​あたるので、​制限値幅は​上下150⁠円です。
  2. 上限は​800円+150円で​950円、​下限は​800円−150円で​650⁠円です。

この日の​値段は​650円から​950円の​範囲に​制限されます。​950円が​ストップ高、​650円が​ストップ安です。​150円は​基準値段の​約19%に​あたります​(この​教材の計算⁠)⁠。

日本取引所​グループ(この節の出典の一覧へ)は、​制限値段で​当日の​終値を​決める​場合、​注文状況に​よっては​通常とは​異なる​方法で​売買を​成立させ、​これをと​呼ぶと​説明しています。​制限値段に​出されている​注文を​証券会社ごとに​合算し、​注文数量の​多い​証券会社から​1単位ずつ配分すると​しています。

日本取引所​グループは、​内国株​(日本の​会社の​株式)が​2営業日連続で​ストップ高​(安)となり、​ストップ配分も​行われず​売買高が​0株に​なるなどの​場合に、​翌営業日から​制限値幅を​拡大すると​説明しています。​拡大する​ときは、​マーケットニュースで​知らせると​しています。

制限値幅は損失を防ぐ仕組みではありません

制限値幅が​決めているのは​1日の​値動きの​幅で、​値下がり​そのものを​止める​ものでは​ありません。​ストップ安の​650円で​1日を​終えた​株式が、​次の​日に​さらに​下がることも​あります。​また、​売買高が​0株に​なる​日が​あるため、​売りたい​注文が​成立するとは​限りません​(どちらも​この教材の説明⁠)⁠。

やさしく​言うと、​ストップ​高・ストップ安は​「その​日の​値動きの​端」です。​端に​値段が​張り付いた​日は、​売買の​成立の​させ方が​特別に​なることが​あります。

要点

制限値段では、​通常とは​異なる​ストップ配分が​行われる​ことが​あり、​条件に​よっては​翌営業日から​制限値幅が​拡大されます。

確認問題

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暗号資産は​24時間取引される

暗号資産の​売買は、​24時間365日​行われると​整理され​ています。

日本暗号資産​ビジネス協会(出典「暗号資産取引市場の現状について」を別のタブで開きます)が​2025年7月31日に​金融庁の​審議会へ​提出した​資料は、​暗号資産の​売買​(交換)​取引の​特性と​して、​24時間365日取引される​ことを​挙げています。​有価証券の​取引は、​通常は​営業日の​一定の​時間内に​行われると​対比しています。

同じ資料は、​同一の​暗号資産が​世界各地の​さまざまな​取引​プラットフォームで​取引されている​ことも、​特性と​して​挙げています。​有価証券では、​同一の​有価証券が​世界中の​さまざまな​取引市場で​取引される​ことは​まれだと​整理しています。

株式と​暗号資産の​違い​(上の​資料の​整理と、​日本取引所​グループの説明⁠)

項目東証の株式暗号資産
取引できる時間休業日以外の​9:00〜11:30、​12:30〜1⁠5⁠:⁠3⁠024時間⁠3⁠6⁠5⁠日
取引される場所同一の​有価証券が​世界中の​市場で​取引される​ことはまれ同一の​暗号資産が​世界各地の​プラットフォームで​取引される

資料の位置づけ

日本暗号資産​ビジネス協会は、​暗号資産や​ブロックチェーンに​関わる​事業者などが​会員の​団体です。​この資料は、​団体が​金融庁の​審議会に​提出した​もので、​金融庁の​見解と​して​示された​ものでは​ありません。

やさしく​言うと、​株式は​決まった​時間に​開く​市場で​売買し、​暗号資産は​時間の​区切りなく​売買される、とこの​資料は​整理しています。

要点

暗号資産の​売買は​24時間365日​行われると​整理され​ています。​株式の​取引時間とは、​この点が​違います。

値幅や​中断の​決まりを知る

値幅の​制限や​取引の​中断を​設けている​場合、​事業者は​その内容の​説明を​求められます。

日本暗号資産等取引業協会​(JVCEA)(出典「暗号資産交換業に係る利用者の管理及び説明に関する規則」を別のタブで開きます)は、​暗号資産交換業を​行う​会員が​利用者との​取引を​始める​前に​説明する​事項を、​自主規制の​規則で​定めています。​2024年2月9日に​改正された​版を​2026年10月に​確認した​内容では、​会員は、​注文や​約定に​対する​値幅または​数量制限の​ルールを​有する​場合は、​その旨と​内容を​あらかじめ説明しなければならないと​しています。

同じ規則は、​取引価格の​急変を​防ぐ​ための​措置を​講じる​場合は​その旨と​内容を、​説明する​事項に​挙げています。​取引を​一時​中断して​再開する​ときの、​注文受付、​約定処理、​取引価格の​決定の​方法も、​説明する​事項です。

  • 注文や​約定に​対する、​値幅または​数量の​制限が​あるかどうか
  • 取引価格の​急変を​防ぐ​ための​措置が​あるかどうか
  • 取引を​一時​中断して​再開する​ときの、​注文や​価格の扱い
  • 注文を​受け付け、​約定させる​順序などの​基本的な事項

東京証券取引所の​制限値幅のような​共通の​表が​暗号資産に​あるか​どうかは、​このレッスンでは​扱いません。​上の​4点は、​取引を​始める​前に、​事業者の​説明で​確かめられます​(この​教材の補足⁠)⁠。

やさしく​言うと、​暗号資産の​値幅や​中断の​扱いは、​使う​事業者ごとに​説明が​用意されていて、​それを​読めば​確かめられます。

要点

暗号資産の​値幅の​制限や​取引の​中断を​事業者が​設けている​場合、​その内容は​事前に​説明される​事項です。

理解度チェック

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まとめ

このレッスンで​押さえたい​ことです。

  • 東京証券取引所の​株式は、​午前立会​(9時から​11時30分)と​午後立会​(12時30分から​15時30分)に​分かれ、​休業日には​取引が​行われません。
  • 制限値幅は、​基準値段を​もとに​価格水準ごとに​決まる​1日の​値動きの​幅で、​上限が​ストップ高、​下限が​ストップ安です。
  • 制限値幅は​1日の​値動きの​枠で、​値下がり​そのものを​止める​仕組みでは​ありません。
  • 暗号資産の​売買は​24時間365日​行われると​整理され​ています。
  • 暗号資産の​値幅の​制限や​取引の​中断を​事業者が​設けている​場合、​その内容は​事前に​説明される​事項です。

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出典と最終確認日

このレッスンの​事実は 2026年10月11日 に​確認しました。

ご利用にあたって

この教材は​一般的な​情報を​伝える​ための​もので、​特定の​商品の​売買や​投資を​勧める​ものでは​ありません。​税や​法律など​個別の​判断は、​金融庁や​国税庁などの​公的な​情報を​確かめたうえで、​専門家に​ご相談ください。