時間の​幅で​チャートの​見え方が変わる

  • レベル やさしい
  • 読む時間 約9分
  • 最終確認日 2026年10月11日
  • 投資を勧めるものではありません

このレッスンで分かること

  • 日足・週足・月足・年足が、​それぞれ何の​期間を​1本に​した​ものか説明できる
  • 5本の​日足から​1本の​週足の​四本値を​決められる
  • 期間の​長さで​見える​内容が​変わる​こと、​期間を​選んでも​将来は​分からない​ことを理解する

先に読むとよいレッスン:ローソク​足の読み方

目次

同じ値動きでも、​見え方は変わる

1本が​表す期間を​変えると、​同じ値動きでも​形が​変わって​見えます。

点線の​下線が​ある語は、​押すと​意味が出ます。

前の​レッスンでは、が​一定の​期間の​値動きを​1本に​まとめた​図だと​学びました。​その「一定の​期間」を​どれだけの​長さに​するかで、​同じ値動きでもの​見え方は​変わります。​日本証券業協会は、​ローソク足を​使った​株価​チャートでは、​その日、​または​週・月・年の​値動きを​表した​ものが​一般的だと​説明しています。

このレッスンの​例は、​すべて​株式の​チャートを​想定した​架空の​数字です。​1週間の​本数​(平日5本)​など、​足の​数え方は​商品や​市場に​よって​違うことが​あります​(この​教材の​説明)。​5本の​日足が​1本の​週足に​なる​様子を​確かめたうえで、​期間の​長さに​よって​何が​見えやすく、​何が​見えに​くくなるのかを​考えます。

やさしく​言うと、​同じ景色でも、​近くで​見るのと​遠くから​見るのとでは、​目に​入る​ものが​違う、と​いう​ことです。

最初に確認しておくこと

チャートは​過去の​値動きを​表した​図です。​見る​期間を​どれに​しても、​将来の​値動きが​分かるとは​限りません。

要点

1本が​表す期間を​変えると、​同じ値動きでも​見え方が​変わります。

日足・週足・月足⁠・⁠年足

1本が​表す期間に​よって、​呼び方が​変わります。

日本証券業協会は、​1日の​値動きをで​表した​ものを、​1週間の​値動きを​表した​ものをと​呼ぶと​説明しています。​同じ考え方で、​1か月を​表すと、​1年を​表すも​表せると​しています。​同協会は、​株価チャートで​最も​よく​使われるのは​週足だと​述べています。

日本取引所​グループ(出典「株価検索 -はじめての方へ-」を別のタブで開きます)の​株価チャートの​案内ページは、​足の​種類と​して、​その日1日の​動きを​時間ごとに​示すも​挙げています。​日中足は、​1日より​短い​単位で​見るチャートです​(この​教材の​説明)。​この教材では、​日中足は​名前の​紹介に​と​どめます。

チャートの足の種類

名前1本が表す期間説明している機関
日中足その日の​中を、​時間ごとに示す日本取引所グル⁠ー⁠プ
日足1⁠日日本証券業協会、​日本取引所グル⁠ー⁠プ
週足1⁠週間日本証券業協会、​日本取引所グル⁠ー⁠プ
月足1⁠か月日本証券業協会、​日本取引所グル⁠ー⁠プ
年足1⁠年日本証券業協会

週足の​始値は​週の​最初に​付いた​値段、​終値は​週の​最終日の​最後に​付いた​値段です。​月足や​年足も、​同じ考え方で​作ります​(この​教材の​説明)。​期間の​最初の​値段が​始値、​最後の​値段が​終値、​期間中の​最も​高い​値段が​高値、​最も​安い​値段が​安値に​なります。

やさしく​言うと、​「足」は​1本の​長さの​名前で、​日足は​1日分、​週足は​1週間分、​月足は​1か​月分です。

要点

日足は​1日、​週足は​1週間、​月足は​1か月、​年足は​1年を、​それぞれ1本に​した​ものです。

5本の​日足を、​1本の​週足にまとめる

週足の​四本値は、​5日分の​日足から​決めます。

架空の​例で​確かめます。​ある会社の​株式の、​第1週の​日足が​次の​表の​とおりだったとします。​実際の​値動きでは​ありません。​表のは​終値が​始値より​高い日、は​低い日です。

架空の​例:第1週の​日足と、​まとめた​週足​(単位⁠:⁠円⁠)

曜日始値 ⁠→⁠ ⁠終値高値 ⁠/⁠ ⁠安値
月1,000 → 1,030⁠(⁠陽線⁠)1,050 / 990
火1,030 → 1,060⁠(⁠陽線⁠)1,090 / 1,020
水1,060 → 1,010⁠(⁠陰線⁠)1,070 / 1,000
木1,010 → 980⁠(⁠陰線⁠)1,020 / 970
金980 → 1,040⁠(⁠陽線⁠)1,050 / 975
週足1,000 → 1,040⁠(⁠陽線⁠)1,090 / 970

架空の​例:週足の​四本値の決め方

上の​表の​5本の​日足から、​1本の​週足を​作ります。

  1. 始値は、​最初の​日​(月曜日)の​始値で、​1,000⁠円です。
  2. 終値は、​最終日​(金曜日)の​終値で、​1,040⁠円です。
  3. 高値は、​5日間で​最も​高い、​火曜日の​1,090⁠円です。
  4. 安値は、​5日間で​最も​安い、​木曜日の​970⁠円です。

週足は、​始値1,000円、​高値1,090円、​安値970円、​終値1,040円の​1本に​なります。​終値が​始値より​高いので​陽線です。

日足では、​水曜日と​木曜日に​下がった​日が​ありましたが、​週足の​1本には​現れません。​週足から​読み取れるのは、​週の​始まりと​終わり、​週の​中の​最高値と​最安値です。

やさしく​言うと、​週足は​「1週間の​日記」を​まとめた​表紙のような​もので、​日ごとの​細かい出来事は​中に​隠れます。

要点

週足の​始値は​最初の​日の​始値、​終値は​最終日の​終値、​高値と​安値は​期間中の​最高値と​最安値です。

確認問題

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第2週を​足して、​並べてみる

週足を​2本​並べると、​日足とは​別の​流れが​見えます。

続けて​第2週です。​これも​架空の​数字で、​月曜日の​始値は​第1週の​金曜日の​終値と​同じ1,040円とします。

架空の​例:第2週の​日足と、​まとめた​週足​(単位⁠:⁠円⁠)

曜日始値 ⁠→⁠ ⁠終値高値 ⁠/⁠ ⁠安値
月1,040 → 1,010⁠(⁠陰線⁠)1,045 / 1,000
火1,010 → 990⁠(⁠陰線⁠)1,020 / 980
水990 → 1,000⁠(⁠陽線⁠)1,010 / 960
木1,000 → 1,025⁠(⁠陽線⁠)1,030 / 995
金1,025 → 1,000⁠(⁠陰線⁠)1,030 / 990
週足1,040 → 1,000⁠(⁠陰線⁠)1,045 / 960

第2週の​週足は​陰線です。​第1週の​陽線と​並べると、​1週目は​上がり、​2週目は​下がった​ことが​読み取れます。

さらに、​10日分を​1本に​したと​仮定します。​始値と​終値は​同じ1,000円、​高値は​1,090円、​安値は​960円なので、​上と​下にが​伸びます。

始値と​終値が​同じ場合、​日本取引所​グループ(出典「株価検索 -はじめての方へ-」を別のタブで開きます)は​四角は​できないと、​日本証券業協会は​横線1本で​表すと​説明しています。​2週間を​1本に​する​足は、​両機関の​説明に​ない、​この教材の​仮の例です。

架空の10日分の日足を上に並べ、下の左に第1週の陽線の週足と第2週の陰線の週足、下の右に10日分を1本にした始値と終値が同じ形を並べた図。10日分を1本にした形は、四角がなく、横線1本の上下にヒゲが伸びている。
図:10本の​日足​(上)、​2本の​週足​(下の​左)、​10日分を​1本に​した​仮の​足​(下の​右)。​同じ値動きでも​形が変わる。

やさしく​言うと、​日ごとに​上下していた​2週間が、​10日分を​1本に​すると​「始まりと​終わりが​同じ」に​見えます。

要点

同じ10日間でも、​日足、​週足、​10日分を​1本に​した​足では、​形が​違って​見えます。

短い​足と​長い​足で、​見える​ものが違う

短い​足は​細か​い​動きを、​長い​足は​長い​期間の​流れを​とらえやすい図です​(この​教材の説明⁠)⁠。

前の​2つの​例を​比べると、​足の​長さに​よって​見える​内容が​違うことが​分かります。​日足では、​第1週の​木曜日に​下がった、​金曜日に​上がったと​いった、​日ごとの​上下が​見えます。​週足では、​日ごとの​上下は​まとめられ、​1週間を​通した​始まりと​終わり、​最も​高い値と​最も​安い値が​見えます​(この​教材の説明⁠)⁠。

  • 短い​足:日ごとなどの​細かい​上下が​見える。​一度に​見える​期間は短い。
  • 長い​足:1本の​中の​細かい​上下は​まとめられる。​一度に​見える​期間は長い。

日本取引所​グループ(出典「株価検索 -はじめての方へ-」を別のタブで開きます)の​株価チャートの​案内ページには、​足の​種類ごとに​画面に​表示される​期間が​書かれています。​2026年10月時点の​同ページでは、​日足は​約3か月、​週足は​約1年2か月、​月足は​約5年です。​長い​足ほど、​同じ画面に​長い​期間が​入ります。​ただし、​これは​同ページの​チャートの​設定で、​ほかの​チャートでは​違うことが​あります。

やさしく​言うと、​短い​足は​「虫めがね」、​長い​足は​「地図」のように、​見え方が​違います。​どちらが​上、と​いう​ことは​ありません。

要点

この教材では、​短い​足は​日ごとの​細か​い​動きを、​長い​足は​長い​期間の​流れを​見やすい​図と​して​説明します。

確認問題

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期間の​選び方は、​予想の​方法では​ありません

どの足を​見ても、​将来の​値動きは​保証されません。

どの足を​見るかは、​知りたい​ことで​変わります。​たとえば​「ここ1年の​おおまかな​動き」を​知りたい​ときと、​「先週の​各日の​動き」を​知りたい​ときでは、​見やすい​足が​違います。​ただし、​足を​選ぶことは、​将来を​当てる​方法では​ありません。

足を変えると、印象が変わることがあります

前の​例の​10日間は、​日足では​上下を​繰り返し、​週足では​「上がって、​下がった」ように、​10日分を​1本に​すると​「動かなかった」ようにも​見えます。​見え方が​違うだけで、​どれかが​正しい​わけでは​ありません。

金融庁(出典「資産形成の基本(NISA特設ウェブサイト)」を別のタブで開きます)は、​株式や​投資信託などへの​投資は、​預貯金より​高いリターンを​期待できる​一方で、​元本割れの​おそれも​あると​説明しています。​チャートは、​その可能性を​取り除く​ものでは​ありません。​形が​似ていても、​同じ結果に​なるとは​限りません。

やさしく​言うと、​足の​種類は​「どの​距離で​眺めるか」の​選び方であり、​「次に​何が​起きるか」を​教えてくれる​ものでは​ありません。​この教材は、​売買を​すすめる​ものでは​ありません。

要点

足を​選んでも、​将来や​利益は​保証されず、​元本割れの​可能性は​残ります。

理解度チェック

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まとめ

このレッスンで​押さえたい​ことです。

  • 日足は​1日、​週足は​1週間、​月足は​1か月、​年足は​1年の​値動きを、​四本値で​1本に​した​ものです。
  • 週足の​始値は​最初の​日の​始値、​終値は​最終日の​終値で、​高値と​安値は​期間中の​最高値と​最安値です。
  • 同じ値動きでも、​足の​長さに​よって、​見える​内容が​変わります。​短い​足は​細か​い​動きを、​長い​足は​長い​期間の​流れを​とらえやすい図です​(この​教材の説明⁠)⁠。
  • 足の​種類を​選んでも、​将来や​利益は​保証されません。​元本割れの​可能性は​残ります。

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出典と最終確認日

このレッスンの​事実は 2026年10月11日 に​確認しました。

ご利用にあたって

この教材は​一般的な​情報を​伝える​ための​もので、​特定の​商品の​売買や​投資を​勧める​ものでは​ありません。​税や​法律など​個別の​判断は、​金融庁や​国税庁などの​公的な​情報を​確かめたうえで、​専門家に​ご相談ください。